2012年11月12日月曜日

「ポケモンスマッシュ」の「ゴムパッチン」が審議入りした件について

テレビ東京からの返答が来たようです。

2番組(『ポケモンスマッシュ!』『今日感テレビ』)について意見交換と審議
http://www.bpo.gr.jp/?p=5740&meta_key=2012

【“ゴムパッチン”について】
 ポケモンたちのなかにはドラゴンというタイプのポケモンがいて、そのドラゴンの技にドラゴンストリーム(りゅうのいぶき)があります。口から嵐のようなものをドラゴンが吐き出して、敵にダメージを与えるという技ですが、今回はその技で口からゴムを吐き出すのはどうかと考え、“ゴムパッチン”が登場するわけです。もちろん、子ども向け番組ということは、制作者一同強く意識しておりまして、子どもたちに楽しんでもらいたいというのが、一番大きなコンセプトでありますから、その技を放送したことによって悪影響を与えることがないか、不快な思いをさせたり、いじめや暴力を想起させたり誘発させたりする内容になっていないかということや、子どもたちが簡単に真似できる仕掛けかどうか、真似できる場合には危険性がないかという点についても常に意識を配って考えております。また収録前にはスタッフによるリハーサルで、実際にその技を使って危険性がないかどうかということに関しても、厳重なチェックを行いました。そのうえで、“ゴムパッチン”については危険性は認められず、内容としても“笑い”の表現として許容される範囲内の描写であるとの判断の元、収録・放送に至ったものです。

【テレビ東京の見解】
テレビ東京としては、“ゴムパッチン”をはじめ今回ご指摘いただいた表現が即、放送に不適切とまでは考えておりません。その表現がどのような意味を持ち、どんな印象を与えるのかは、その描かれ方や状況よってまったく変わってきますし、お笑いの演出法として否定されるものではないと思います。「揉めるから止めておこう」と制作者が短絡的に考えてしまうことを危惧します。
ただし今回、子ども番組であることを念頭に、表現にも充分注意のうえ制作したにもかかわらず、制作者の意図とは全く違う印象を持つ視聴者がいらしたことは事実として真摯に受け止めております。番組の説明に不足しているところはなかったか、表現に工夫の余地はなかったのかを検証するとともに、今後「視聴者がどう感じるか」により敏感な番組作りに努めてまいりたいと思います。
なお、2008年に“ゴムパッチン”が青少年委員会で取り上げられたことについて、社内の周知が足りなかったことは事実であり、その点につきましては改善してまいります。ただ、社内での情報共有、周知徹底は強化しており、放送内容の向上に真摯に取り組んでいる弊社の姿勢は是非ご理解いただければと思います。

 なぜゴムパッチンなのか、についてここまで具体的に理由が出てくるってすごいなぁ……。
 何も考えていませんでした、というかと思ったのに。

これに関する委員からの意見

  • “ゴムパッチン”は、子ども番組に限らず一般番組でも、視聴者の視点から考えて配慮する必要があるのではないか。実際に子どもたちがこの番組を見て、楽しいとか面白いと思っているのかどうか、見る側の視点から発想することはできないだろうか。
  •  いじめがクローズアップされている時期に、「ライフポイント」を削るゲームを人にやらせる、人がやっているということに、“なにかドキッとする”感覚をおぼえた。
  • “ふざけ”とか“遊び”として行うことの中で、される側が恐怖や苦痛を感じる、その構図を“笑い”として放送するのは、子どもには影響があるのではないだろうか。
  • “ゴムパッチン”や“ハリセン”といった古典的なゲームも楽しいが、時代に応じたクリエイティブ力を発揮してほしい。子どもたちに人気のアニメの企画なら、もっと子どもたちを惹き付ける楽しい遊びが生み出せるのではないか。
     どういう方法で“笑い”をとっていくのか、時代の変化や日本の笑いのレベルをどうするか、ということを考えて、企画を考えていってほしい。

 たぶんゴムパッチンの演出のことだと思うんだけど、わざわざこんなこと言うかなぁ……LP削るって言ったら遊戯王なんか毎回削ってますがな。

ちなみに最近のゴムパッチンって……

 ゴーグルつけて安全対策してるのね。
 ゴムが目に入るのが危ないわけだけど、これはやっぱり痛いのかな。


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