2009年1月31日土曜日

第584回東京都青少年健全育成審議会 会議資料&第583回議事録を読む

さーて今月はエロゲノベライズ「PARADIGM NOVELS 姦淫特急 満潮」が有害図書指定されたわけですが、

 諮問図書指定基準該当箇所

 該当箇所:
巻頭イラスト部分 P1、4
第1章 収穫の季節 P25、45、51
第2章 儚く散りぬ P65、81、87
第3章 穢された制服 P101、113、119、127
第4章 望まぬ永遠 P145、149、161、169、177
第5章 落ちた正義 P187、201、211

 今回も挿絵部分が該当したようで。

 諮問図書:自主規制団体からの意見聴取結果

修整されているものの、青少年には見せたくない内容 であり、指定やむなし。
描写が具体的であり、かつ男女とも陰部がほぼ判別できるモザイクである。 未成年には不適当と思える。指定やむなし。

・内容を読めばかなりエロチックだと思うが、該当箇所の挿絵はそれほどのことはない。保留。
制服の少女に手や器具を挿入する図画はリアルであり、規制を要する。 保留。
・酷いイラストもあるが、全体的に消しが入っているので指定非該当。まんがチックな作品もあり、デフォルメしてある。
放尿シーンや異物挿入シーンもあるが、消しが入っており、絵の分量が少ない ので、指定非該当。

・全体的には文章で構成されており問題はなさそうな気がする。絵は一色なので目立たない。ただし、絵の部分は性器等がリアルで調教というのが問題点。 トータル的には、保留。
見逃しがたい絵柄もある が、ストーリーの内容との関連もあるので時間内に判断するのは難しい。保留。
・シチュエーションは過激だが、描写そのものはあっさりしたもの。指定するまでもない。
ノベルの挿絵であり、点数も少なく修整もなされている。 指定非該当。
指定に該当するイラスト部分だけを目的に購入するとは思えない。 指定非該当。

 なんか今回はやや非該当が優勢な気配。結局指定されてはいるんですが議事録にどう出ているのか気になるところ。

 ところで先月の議事録に通常の議事とは別のとある発言が出てました。
 第583回(H20/12/8)の議事録

○会長 ご質問ございませんので、本日の議事はすべて終了いたしましたけれども、ほかに委員の皆様方からございましたらどうぞ。
○■■委員 「コドモのコドモ」という映画が都内でも上映された そうですけど、それについて、事務局で何か意見が出なかったんでしょうか。
 というのは、今、月10日新潟へ行っているんですが、そこに新潟日報という新聞がありまして、そのコラムで「コドモのコドモ」、つまり小学校5年生の女の子が妊娠・出産するという話の映画。ここにも新聞社の偉い人がいますけれども、たいがい一面の下のコラムというのは、かなり大人で、したたかな人が書くわけですけれども、小学生の妊娠・出産を扱うというので非常に気が重くなって、「またか」という感じで、しかし見たというんですね。その見た結果、百聞は一見にしかずで、見た後、胸のモヤモヤが吹き飛んでいた。小学生の出産に条件反射する大人の常識こそ、この映画が問いたかったのだろうというんですが、何と甘い新聞記者とも思う のだけれども、ただ、この映画のロケをやったのが秋田県の能代市の廃校になった教室なのだそうで、やっぱり市民の間から、こういうテーマの映画のロケ地として、廃校とはいえ、貸すのは問題だというのがあったんだそうですが、市の職員と市会議員が説得に回って実現したというんですよ。
 これは話題になった「三丁目の夕日」と同じで、コミックからの実写の映画化らしいんですけれども、一体どういう理屈で大人が見てみて清々しくなるのか。
 東京都推薦にする必要はないのだけれども 、いわゆる性の低年齢化ではありませんけどね、現実にこの審議会も追いついていっていないところがあるので、こういう映画というのは都の推薦にはならないだろうけれども、見たほうがいいんじゃないかという気がして、 ご参考までに新聞記事は置いていきますけど、そういう話は出ましたかという。
○青少年課長 「コドモのコドモ」に関しましては、新聞報道で秋田で排斥運動があるとか、あと都民からの申出でも、大体お母さん層というか、お父さん層というか、そういうような世代の方からけしからんというようなことで、都のほうで要は興行させないようにしたらどうだというようなご意見をいただいたりしていたところでございます。
 私どもとしましては、とりあえず、映画は見たかったのですが、タイミング的にうまく見ることができなかったのですけれども、原作につきましては、私どものほうでも見させていただきまして、 ちょっと映画を見ていないので何とも言いようがないのですけれども、ある程度描き方としては、絵柄はファンタジックでもあり、いわゆる子どもの妊娠をおもしろおかしく扱ったようなものではないなという判断 は原作についてはいたしました。
 優良映画にするかどうかというのは、これは前にも何回かご議論があったときにお話をさせていただいたのですけれども、こちらのほうで選んできて、これはこういう意図がある映画だから見せようというのではなくて、あくまで配給側といいますか、映画をつくった側からの申請があったものについて判断するというやり方をとらせていただいている関係上、そういった申請がなかった ものですから、こちらのほうでは、そういう手続きにまず乗せなかったといいますか、乗る余地がなかったというところでございます。
○■■委員 周りにいる方のどなたもご覧になっていないんですか。
○青少年課長 見られなかったんですね。
○■■委員 という気がしました。監督をやっているのが、NHKの「中学生日記」のシナリオを書いている人なんだそうだから、多分、撮る前から秋田の市役所も納得したのか、何か理屈があるのだろうけど、どういう理屈で話を展開したんだろうなと思って、こういう機会でもないと、なかなかこういう映画は見られないから機会をつくっていただければよかった と、多分もう終わっているでしょうけれども。 の感想だけです。

 この委員は単にタダでこの映画見たいだけだろ、と浅薄に思いました。しかも僕っ子かい。


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