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諮問図書:自主規制団体からの意見聴取結果 条例に係る事務施行経過 さて今回の出席者は……ん?
出版業界自主規制団体との打合せ会の実施(条例第18条の2第2項規定) 11月30日
〔出席者〕
(社)日本雑誌協会(社)
日本書籍出版協会(社)
日本出版取次協会
東京都書店商業組合(日本書店商業組合連合会)
首都圏新聞即売懇談会
(社)日本フランチャイズチェーン協会
出版倫理懇話会
年末進行ですか、って感じで納得はするし、必ずしも12月にやらなきゃとは条例には書いてないわけだからいいんだけど……
まぁこちらも単に今まであまり見てない部分だったから気づけたってだけの話。
肉体派ガチ! VOL.1 特集:戦うおっさん 平成23年12月23日発行
- BL(ボーイズラブ)系に関しては判断が難しい面があるものの、修整が甘く指定やむなし。
- ホモマンガ。陰毛が卑わいで男性器の消しはほとんどない。SEX場面も多く、指定やむなし。
- 男性器の描き方がリアルであり、指定該当
- 性器の描き方が露骨で、一部の青少年に対してはその表現により性的感情を刺激するおそれがある。指定該当
- 性器の修整が甘く逆に誇張しているが、卑わい感は全くない。保留
- コメディータッチで卑わい感はあまり感じないが、消しがない作品が含まれている。保留
- 男性同士の描写で大人向けのため、著しく性的感情を刺激するものではないが、修整が甘く気になる。保留
- 内容は卑わいとは感じないが、男性器がモザイク等の処理で形が残っている。判断を保留する。
- コミカルに描かれ、性器描写等も問題視するに当たらない。指定非該当
- コメディータッチで描かれ、卑わいな感じはしない。この程度であれば指定非該当でいいと思う。
- BLを題材にした、バカバカしいギャグマンガ。修整は甘いが性的興奮や刺激を与えない。指定非該当
- この程度の内容で青少年が性的感情を刺激されることはない。パロディやギャグマンガであり、指定非該当
赤-指定やむなし:4 緑-保留:4 青-指定非該当:4
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1冊目はBL……というかそのコンセプト的にガチムチ・ガチホモっぽい感じの1冊。見事に3分割でその焦点は「男性器の修正」
「消しがない」「露骨」「形が残っている」などさまざまですが、いずれにしてもそこに問題がありそう。
それでも読んでる人のBlogによれば「消し がそりゃもー激しくなってるー!」らしいです。これは実際に読んで見ないとなんですが……いずれにしても一般で出しているから東京都にこうして捕まってしまうわけで、男性器出してガッチリ組み合うような作品は男性同士でも成年コミック扱い(18禁)以外の安全圏はないんですがねぇ。
そしてこれ。以前指定食らってた肉体派 VOL.19 極!!エロの直系の続編らしいです。こちらはオークラ出版でしたが、今回はオークス(桜桃書房)発行ということで見事に当該発行所の発行する図書類の指定回数を回避しています。ただこの資料では(本年4月以降)となっているので、意味はなかった(「肉体派 VOL.19 極!!エロ」は2月)ことになりますが。
ジュネットコミックス92 ピアスシリーズ281 桃色男子檸檬編 平成23年11月15日発行
- BL(ボーイズラブ)系に関しては判断が難しい面があるものの、修整が甘く指定やむなし。
- BLもの。男性器の裏の表現が卑わいで、性交場面や擬音が細かく描写されている。指定やむなし。
- 1番に比べ絵柄がきれいで、卑わい感がある。性器の修整も甘い。指定やむなし。
- 性交シーンや体液の描写が多く、消しも甘い。指定該当
- 性的行為の描き方が執拗かつ露骨で、卑わい感も強い。指定やむなし。
- 男性器の処理の仕方が、修整したとは言えないほど甘い。指定やむなし。
- BLだが、絵柄が少女等のロリータ系を想像させる。BLマニア以外にも性的感情を刺激し、迷うが指定該当
- 男性同士の描写で著しく性的感情を刺激するものではないが、修整がやや甘いところがある。保留
- 蛍が飛ぶような男性器の消しが「ぼかし」といえるか疑問ではあるが、指定非該当
- 比較的おとなしいBL物で内容的にも何ら問題ない。指定非該当
- 読者が少ないボーイズラブの媒体であり、消しが甘いものの許容範囲である。指定非該当
- 修整もあり、この程度では性的感情を刺激しない。指定非該当
赤-指定やむなし:7 緑-保留:1 青-指定非該当:4
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最近では常連のジュネット系から。やっぱり男性器の修正絡みで指摘されまくり。
表紙見る限りでは確かに胸がなくて乳首だけ女子のようにピンク色じゃロリだと思われても仕方ないかな(違うんだけど)という面も確かに。
ちなみに作者の藤井あやは擁護ゼロ&「男性器がタラコのようで気持ち悪い」前作男巫女に続いて2冊目。ジュネット3回の累積のうち2回を稼ぎ出す快挙(?)達成。結構ファンが多い人みたいだしインパクトは大きそう。
ACTION COMICS 発情シロップ 平成23年11月28日発行
- 修整されているものの全編にわたり性描写があり、指定やむなし。
- 擬音や体液の表現、男性器の消しが誇張的なうえ、女性に首輪を付け犬の真似をさせるなど屈辱的。指定該当
- 性交シーンや体液・擬音の描写も多い。指定該当
- コミカルタッチだが全編にわたり性交シーンがある。指定やむなし。
- 修整はされているが体液等の描写が多くあり、指定やむなし。
- 修整されているものの、擬音等の絵柄に卑わいな部分があり、成人マークを付けた方がいいと考える。保留
- きっちりと消されておりこの程度は問題ない。指定非該当
- 絵のタッチはデフォルメされ性的感情はあまり刺激されない。修整もきちんと対応されている。指定非該当
- 全編にわたりSEXシーンが多く、一部体液の気になる描写があるが、上手く消しが入っている。指定非該当
- 局部も修整され、性描写は多いがコミカルである。過去の事例と比べても指定のレベルではない。指定非該当
- 修整が大きすぎてよく分からず、性的感情を刺激されたくてもされない。指定非該当
赤-指定やむなし:5 緑-保留:1 青-指定非該当:5
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ここからは男性向け。いつもの通り「擬音・体液・修正」あたりが指摘ポイント。で、見事に拮抗。
犬の散歩プレイなんてアブノーマルとはいえそこまで言うほどだろうかって感じはしますが、「性的感情を刺激されたくてもされない」はいくらなんでもひどいw
SPコミックス 人妻交際倶楽部 平成23年11月21日発行
- 修整されているものの全編にわたり性描写があり、指定やむなし。
- 白ヌキの消しでかえってくっきりしており、陰毛が卑わいで擬音も多い。指定やむなし。
- 義父などのシチュエーションにも問題があり、女性器の陰毛の描写も卑わいである。指定該当
- 大人向けで卑わい感があり、指定やむなし。
- 消しはあるが、あまりにも性交シーンが多く気になる。指定やむなし。
- 陰部・体液の描写に卑わい感あり。題名の人妻交際は青少年が興味を示すもので成人マークが必要。指定該当
- 性的行為の描き方がリアルで卑わい感も強い。指定やむなし。
- コメントするまでもなく、指定やむなし。
- タイトルから大人を対象としたもの。修整はされているものの卑わい感が強く、成人マークが必要。保留
- ストーリー性もあり、青少年ではなく大人に向けた内容。体液描写が多少過剰だが許容範囲内。指定非該当
- 体液描写が過剰ではあるが、性器自体の修整はなされている。指定非該当
- 人妻もので修整もされ、問題ない。青少年にとっては母親を想像し性的感情は刺激されない。指定非該当
赤-指定やむなし:8 緑-保留:1 青-指定非該当:3
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最後の1冊は人妻モノ男性向け。前回審議会でちょっと話題になったリイド社ゆえ今回もまた何か言われてそう。
基本的にやむなしで中には「コメントするまでもなく」と断ずる人もいるくらい。要素としては「体液・陰毛・擬音」という単語が散見。
しかし「人妻交際は青少年が興味を示す」「青少年にとっては母親を想像し性的感情は刺激されない」はすごい応酬だw 実際のところ母親に性的感情を抱くと近親相姦で新基準対象だが。あと義父が嫁を食うのはやっぱり近親になるんだろうな。
1 件のコメント:
>年末進行ですか、って感じで納得はするし、必ずしも12月にやらなきゃとは条例には書いてないわけだからいいんだけど……
青少年健全育成審議会は第2週の月曜日に行われる(今回は12月5日)ので、それに間に合わせただけだと思われます
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