今回全力で欲しがったEeePC901-Xであるが、これは個人的に最初に手に入れたPanasonicのミニノートPC「CF-C33J8C」の再来を待ち望んでいた(値段が安かったことも否定しない)からである。 レッツノートミニの愛称で呼ばれ、当時はオフ会に持ち込んでは記念撮影や動画撮影などに利用したものだ。徹夜カラオケの録音にも使ってなおバッテリーが切れなかった(もちろん超寿命設定とシャットダウンを使ってるけど)ことから自分のなかで理想のモバイルノートPCとして位置づけられた一品である。 というわけで、HDDレスとなったEeePCでさらに納得のいくスペックの901を入手したことで本格的にいろいろ比較してみようと思った。
その1:スペック比較
比べるまでもない、と言われてしまうとそれまでなのだが一応。
CF-C33J8C | EeePC901-X | |
発売時期 | 1998年6月 | 2008年7月 |
価格 | 22万円くらい(当時) | 59,800円 |
CPU | Intel MMX Pentium 233MHz | Intel Atom N270(1.6GHz) |
メモリ | 96MB(増設・交換不可) たぶんPC100 | 1GB(最大2GB) DDR-667(PC-5300) |
チップセット (グラフィック) | Intel(R) 430TX PCIset (NeoMagic社製NM2160) | Intel製(非公表) (内蔵グラフィック) |
VRAM | 2MB | |
液晶サイズ/解像度 | 8.4型(800×600)約26万色 | 8.9型ワイド(1,024×600) |
HDD/SDD | 3.2GB(HDD) | 4GB+8GB(SSD) +20GB(EeeStrage) |
OS | Windows98 | WindowsXP Home |
外形寸法(幅×奥行×高さ) | 255mm × 182mm × 25.4mm | 225mm×175.5mm×22.7mm |
重量 | 約1.0㎏+増設バッテリー | 約1.1kg |
標準バッテリー駆動時間 | 2.5時間 (増設すると8時間) | 約8.3時間 |
その2:外観比較
I/Oの比較も兼ねて、重ねて比較してみる。大きさの関係で上がEeePC901-X
1 正面
実は正面にはあまり端子がないEeePC。CF-C33にはマイク&ヘッドホン端子と赤外線通信用の受光部がある。
2 右側
CF-C33購入当時(1998年12月だと思う)はLANは珍しくアナログモデムとISDN(TA経由でUSB)が主流だった。 手前(画像左)側に見えるスロットぽいモノがDELLユーザにはHDDに見えるかもしれないが、標準バッテリー、奥(画像右)に見えるいかにもな代物が別売りの大容量バッテリーである。これを持ち歩いていた頃バッテリーが外れるのを嫌ってPCとの接触部分は接着剤で固定してあったりするw また増設しない状態では机にぺったりとくっついて熱がこもってしまう底面部に隙間を作ることと、キーボードに角度をつけて打ちやすくするという効用もあった。
3 背面
両方とも特に特徴はないが一体感のあるEeePC901-Xが洗練されている(標準バッテリーだからというのもあるが) CF-C33は本来なら真ん中のネジ部分が拡張バッテリーの固定部分(はい、持ち運びで壊しました) あと当時画期的なヒンジ部分に内蔵したWebカメラ(30万画素)1回だけネットミーティングしたかな。 ここにはWebカメラの代わりにPHSスタンドをつけてモバイル通信ができるというオプションもあって。邪魔にならない部分に夢の広がるガジェットがつくのが楽しみだった。結局その2つしかつかなかったけど。
4 左側
EeePC901-Xでは右側だった電源部分がCF-C33では左側に。あとフロッピーディスクやシリアル/パラレルポート、外部VGAを引き出すための外部コネクタと数少ない拡張手段であるPCカードを装備。LANはここかUSBに挿さないと基本的に使えない。
5 上側
EeePC901-X黒の指紋の残り具合がよくわかるw(CF-C33の天板は指紋の残りにくいヘアライン加工)
6.I/Oまとめ
CF-C33J8C | EeePC901-X | |
シリアルポート | 外部(別売) | なし |
パラレルポート | 外部(別売) | なし |
PS/2 | 外部(別売) | なし |
外部VGA | 外部(別売) | 内蔵 |
FDD | 外部(同梱) | なし |
アナログモデム | 内蔵56kbps (V.90/K56flex) | なし |
赤外線通信 | 内蔵 | なし |
LAN | なし | 100BASE-TX/10BASE-T |
無線LAN | なし | IEEE802.11b/g IEEE802.11n(Draft 2.0) |
Bluetooth | なし | Bluetooth Version 2.0+EDR |
PCカードスロット | PCカード(TypeII×1スロット)、CardBus対応、 | なし |
USBポート | 1(USB1.1以下) | 3(USB2.0) |
Webカメラ | 30万画素(ヒンジ部分) | 130万画素(液晶上) |
カードリーダ | なし | SDHCカードリーダ |
7.キーボードとタッチパッド
配列的にはCtrlとFn、半角/全角が違うくらい。タッチパッドが大きくなって指2本でスクロール操作できるようになった。やってみると便利。
で、何が言いたいのかというと……
10年前にもEeePCに負けないコンセプトのPCはあったんだよーってのと。AtomとSSD積み直せば、レッツノートミニは復活できるかもしれない……とただそれだけ。 実は最初起動したときHDDがカランカラン言いながら止まってしまったのでもう終了、と思いきや撮影終わって片付ける前にもう一度電源入れてみたらちゃんと起動したのが冒頭の画像。 ベンチとかも取ってみようかと思ったんだけど、Windows98ではUSBメモリが素で使えないという罠にはまってしまったのでデータ送るためにLANカード用意しないといけない。 ……ということで続くかもしれないので念のため①。
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