2012年2月22日水曜日

第620回東京都青少年健全育成審議会資料を読む

資料リンク

諮問図書類及び指定基準該当箇所一覧
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/620/620siryou1.pdf
「三才ムックvol.453 裏ワザ大全2012」該当箇所一覧
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/620/620siryou1-2.pdf
条例第18条の2第2項に規定する自主規制団体からの聴き取り結果
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/620/620siryou2.pdf
「東京都青少年の健全な育成に関する条例」に係る事務施行経過
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/620/620siryou4.pdf

〔出席者〕
(社)日本雑誌協会
(社)日本書籍出版協会
(社)日本出版取次協会
東京都書店商業組合(日本書店商業組合連合会)
首都圏新聞即売懇談会
(社)日本フランチャイズチェーン協会
出版倫理懇話会
NICHIBUN COMICS KAREN COMICS ワンコ発情中 平成24年1月10日発行
ISBN978-4-537-12848-2
  • 性器の修整が甘い所があり、指定やむなし。
  • 性交場面は比較的少ないが、男性器の描き方がかなり具体的であり、指定やむなし。
  • 青少年には刺激がきついので成人マークが必要。指定やむなし。
  • 性的行為の場面での描写は性的感情を刺激する。指定やむなし。
  • 男性器の修整が甘いが内容もソフトでギャグ的要素が多く、いやらしさは感じない。保留
  • 初めの方にリアルな男性器が描かれているが、全体的に卑わい感はあまり感じない。保留
  • 男同士の性交を描いた本を多くの青少年が購入するとは思えないが、男性器の描写は問題であり保留
  • 一部性器の描き方に問題があるも該当箇所が少なく指定非該当と判断する。
  • 性交シーンはあるものの修整され、指定非該当
  • ボーイズラブ系としては露骨な描写が少なく全く問題ない作品。指定非該当
  • 性的行為の描写には一定の配慮・工夫がされ、過去の指定図書の表現に比べても露骨とはいえず、指定非該当
  • BL(ボーイズラブ)系で、ストーリー性があり消しの甘い部分も許容範囲である。指定非該当
  • BLコミックで青少年ではなくマニアックなファンを対象としている。絵柄も激しくなく許せる。指定非該当
  • 修整が甘いところは気になるが、ストーリー性もあるギャグマンガ。この程度は指定非該当でよい。
  • BLコミックスで男性器は白ヌキされている。性交シーン等の分量も多くなく指定非該当

赤-指定やむなし:4 緑-保留:3 青-指定非該当:8
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 今月のBL系指定図書。全体的に非該当が多め。
 しかし相変わらずBLに対する擁護というか認識の甘い意見が散見されるのはどうしたものか。買う人間が少ないとかマニアックだからとかそういう問題じゃないんだが。
BAMBOO COMICS COLORFUL SELECT やわらかおんなのこ 平成24年2月10日発行
51aLGcI0gUL._SL500_AA300_
  • 修整されているものの性描写が多く、指定やむなし
  • 性交場面、擬音や体液が多い。消しはあるが、あまり効果的でない。指定やむなし。
  • 全体的にソフトなタッチだがセーラー服姿の女の子、器具の挿入の描写など問題がある。指定やむなし。
  • 性交場面の体液が気になる。カメラや道具の使用もある。指定やむなし。
  • 全体に刺激が強い。少女的な描き方で成人マークが必要である。指定やむなし。
  • 性器の描写には配慮があるが性的行為の描写は執拗かつ露骨で卑わい感も強い。指定やむなし。
  • 体毛の細密な描写、体液、擬音の多用など、卑わいである。指定やむなし。
  • 修整はされているがSEXシーンが多い。作品によりバラツキがあり判断に迷うが、指定やむなし。
  • 性交場面や体液描写等は過剰だが性器の修整はされている。しかし、高校が舞台のストーリーでもあり保留
  • 内容的にはパロディコミックで、ストーリー性もあり卑わい感は感じないが、精液・擬音等が目立つ。保留
  • 性器部分は修整されているが、表紙が青少年向けで手に取りやすいため成人マークをつけた方がいい。保留
  • SEXシーンは多いものの、男女とも性器は消され問題なし。指定非該当
  • 性交箇所は多いが卑わい感がなく、さわやかでストーリー性もある。指定非該当
  • 白ヌキの男性器が数ヵ所あるが、わいせつ感を出す手法とは見えない。修整もある。指定非該当
  • 性器は全て白ヌキで、擬音がかなり多いものの絵柄もかわいくてコミカルである。指定非該当

赤-指定やむなし:8 緑-保留:3 青-指定非該当:4
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 こちらは普通の男性向け青年コミックだが、一転赤多め
 定番の擬音・体液・体毛に加えて、いまだにセーラー服とか器具、カメラとか問題になるのかよ。ブレザーならいいのかよ。
背徳人妻火遊び失楽園 平成24年2月1日発行(ぶんか社コミックス)
51719glA5GL._SL500_AA300_
  • 修整されているものの性描写が多く、指定やむなし。
  • 女性の陰毛が卑わいで、男性器の消しがかえって具体的である。性交場面も多い。指定やむなし。
  • 絵は下手でストーリー性も少ない。全編にわたりSEXシーンであり指定やむなし。
  • 絵柄と内容が大人向けであり、指定やむなし。
  • 修整されているが、ほぼ全編にわたり性描写なので指定やむなし。
  • 性器の描写には配慮があるが、性的行為の描写は執拗かつ露骨で卑わい感も強い。指定やむなし。
  • この表紙やタイトルで青少年が手に取るか微妙だが、内容は十分に刺激的である。指定やむなし。
  • 大人向けのコミックス。下手でいやらしい感じは受けないが、性交場面が非常に多い。指定やむなし。
  • 作品によりバラツキがあり、修整が甘いものが混在。全編にわたりSEXシーンは多く、指定やむなし。
  • 性器等の修整はされていて問題ないが、作品数、SEXシーンが多く圧倒される。判断に迷う。保留
  • 古いマンガの感があり、今どきの青少年を刺激するとは思えない。指定非該当
  • 大人向けコミックで、体液や性交シーンの描写は気になるが、性器自体の修整はされており指定非該当
  • この手の官能劇画は多く出版され、作家により激しい箇所もあるが全体では指定に至らない。指定非該当
  • 人妻まんがのアンソロジー。性器は全て白ヌキされ、絵柄が熟女なので成人男性向きである。指定非該当

赤-指定やむなし:9 緑-保留:1 青-指定非該当:4
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 劇画調の人妻漫画のアンソロジー。こういうのが出てきたときの反応としてはよくあるパターン。
 だけどもし「この表紙やタイトルで青少年が手に取るか微妙だが、内容は十分に刺激的である。指定やむなし。 」と言ってる口で、上述の「男同士の性交を描いた本を多くの青少年が購入するとは思えないが、男性器の描写は問題であり保留 」とか言ってたら笑う。
三才ムックvol.453 裏ワザ大全2012
発行元1:三才ブックス
61ie4s2pI7L._SL500_AA300_
  • 犯罪を助長する内容であることから、指定やむなし。
  • 犯罪を助長する内容でこのような本が出版されるのは許しがたい。出版社・編集者の意識を疑う。指定該当
  • 犯罪を促す可能性がある。指定やむなし。
  • 犯罪の誘発につながり青少年には相応しくないので指定やむなし。
  • あとがきで「高い防犯意識を喚起するため」とあるがそのためにここまで詳細な手口が必要か疑問。指定該当
  • 「技術的見地からの検証」等の注意書きがあるものの、犯罪誘発性は十分にある。指定やむなし。
  • 刑罰法規に触れる行為の手段を詳細に述べていることは明らかである。指定やむなし。
  • キセルの部分では明らかに犯罪を誘発するおそれあり。成人マークというより出版していいのか。指定該当
  • 15条1項3に抵触していると思われる。ネットでは無料でさらに詳細な情報も得られ、心配。指定該当
  • 成人マークを付ければいいのか、発売禁止の類なのか、言論の自由ともかかわり判断できない。保留
  • 法的にみるとどうかわからないが、使い方によっては犯罪につながる部分もある。保留
  • 犯罪行為を詳細に検証、実験しているが問題行為の啓発的内容でもある。言論の自由もあり、判断厳しく保留
  • 「法を犯したり、公序良俗に反する行為は行わない」等と表紙にあり、青少年が読んで悪いこともない。保留
  • あくまで記事なので、内容は法規に触れるのかもしれないが不健全図書類としては違和感がある。保留
  • 過去にも類似品があったが、健全育成の見地から、模倣され犯罪に至った事例は聞いていない。指定非該当

赤-指定やむなし:9 緑-保留:5 青-指定非該当:1
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 久しぶりの犯罪手口系の書籍が指定に。指定該当箇所も別紙で紹介するなどいろいろと力入ってます。
 ただ出版側の人間として「出版されるのは許しがたい」とか「出版していいのか」という意見はどうなのか。条例や法令にしっかり触れているから指定該当の意見を出していたり、言論の自由でとりあえず逃げてみたり、前にもあったけど実際に悪用された事例なんて聞いたことねーよ的な開き直りの方が幾分マシに見える。
 これはきっと議事録でも盛り上がってそうなので。楽しみに待ちたいと思う。

指定累積回数

累計数

出版社

4回

双葉社、リイド社

3回

ジュネット、竹書房

2回

辰巳出版、秋水社、海王社

1回

オークス、オークラ出版、サニー出版、サン出版、ユース社、リブレ出版、一水社、笠倉出版社、曙出版、蒼竜社、宙出版、マイウェイ出版、日本文芸社、ぶんか社、三才ブックス

 今年度も審議会は3月のあと1回。しかし、1回の審議会で2冊指定されると累積6回が成立。
 あと「過去1年間」が対象なので昨年の4月11日に指定された累積は今年の4月10日まで有効。その日までに今年の審議会と答申が行われた場合はさらにもう1回審議会が。
 いや、ないと思う。ないと思うけどね。

都民からの通報

都民の申出(1月処理分)
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/620/620siryou10.pdf
1 電話による申出(1件)
○残虐的な描写のあるテレビアニメについて
2 メールによる申出(1件)
○漫画雑誌のグラビアについて

 これも議事録待ちかなぁ……


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