2013年1月21日月曜日

第631回東京都青少年健全育成審議会 会議資料を読む

「資料を読む」ラベル記事を初めて読む方へ
この資料で出てくる「意見」というのは審議会の委員の意見ではなく審議会の会議資料として渡されている「会議資料」にすでに書かれているものです。
これらは審議会の開催前に前もって開かれる自主規制団体のメンバーによる読み合わせによって出席者から出されます。
詳しい日時や参加者については、「「東京都青少年の健全な育成に関する条例」に係る事務施行経過」という資料の多くは一番下の日程で書かれています。

資料リンク

資料1 諮問図書類及び指定基準該当箇所
資料2 諮問図書類:自主規制団体からの意見聴取結果
資料4 過去1年間の指定回数一覧
資料5 条例に係る事務施行経過

〔出席者〕
(社)日本書籍出版協会
(社)日本雑誌協会
(一社)日本出版取次協会
東京都書店商業組合
東京都古書籍商業協同組合
首都圏新聞即売懇談会
(一社)日本フランチャイズチェーン協会
出版倫理懇話会

資料11 都民からの申出一覧

告白・性体験1月号 平成25年1月1日発行

発行元:株式会社インテルフィン
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  • 本編はグラビアの一部修整が甘いので指定該当。DVDは修整されているが性描写が露骨で指定該当
  • 書籍:ページ数は少ないものの、性描写があり指定やむなし。DVD:指定やむなし。
  • 1,980円。写真が汚いので卑わい。裏表紙からして区分陳列すべき。DVDも性交場面で卑わい。指定該当
  • グラビアは性場面が多く、途中の写真も性器のボカシが不十分。DVDは修整が甘く、指定するべきである。
  • DVD含め大人向けの内容。成人マークは付けるべき。指定該当
  • グラビアは露骨さが指定の要件を満たさないが、DVDは成人向け。販売は成人向けとすべき。指定該当
  • 女性が口に含む写真で男性器がリアルに写る。女性器のアップ、SEX場面多い。DVDは問題外。指定該当
  • 写真の修整甘く、DVDの内容は完全にアダルトビデオ。修整はされているが、指定すべき。
  • グラビア等は全般的に性交場面の修整がされている。映像はモザイク修整されるが内容に卑わい感あり。保留
  • 「会員メッセージ」が何故該当か説明を求める。DVDは一部分なので消しの状態がわからない。指定非該当
  • DVDもグラビアも、この程度では指定非該当と考える。(ネット上のサイトよりもはるかに大人しい。)
  • こんな高定価の本を青少年が買うとは思えない。シール貼ってないので立読みレベルで終わる。指定非該当
  • 本編は卑わいではあるが、著しく性的感情を刺激するのかわからない。DVDは該当だが全体は指定非該当
  • 定価が高く、大人向けで青少年は購入しない。グラビア、DVDとも修整はしっかりされている。指定非該当

赤-指定やむなし:8  緑-保留:1  青-指定非該当:5
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新年一発目は普段でもめったに見ないような1冊が指定に。
指定箇所を見ると、書籍のグラビア部分と同梱のDVDの中身が問題らしいんですが……ちょっと現物を見ないと簡単にはいかないかな。
しかし青関連に今までこの読み合わせに参加したことのない人でもいるんじゃないかという流れが……

男と女の交差点 気ままな人妻編

発行元:株式会社日本文芸社
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  • 修整はされているが性描写が多いので指定該当
  • 修整はされているものの、全編にわたり性描写があり、指定やむなし。
  • 552円。初めは男性器をマンガチックに描くが、SEX場面多し。後半は縛りや性具で刺激的。指定該当
  • 性描写が多い。修整されているものの、母と息子、父と娘という設定は問題。性具の使用場面多く、指定該当
  • 作者によってバラツキがあるが、道具の使用等の大人向けの卑わいな作品もある。指定やむなし。
  • 刑罰法規に触れる内容や近親者間の性交等もあり全編にわたり描写がハードで指定やむなし。
  • 全編大部分ではないが、一部の作品は性的行為の描き方が露骨であり、卑わい感も強い。指定やむなし。
  • 絵のレベル低くリアル感ないが、殆ど性交場面。器具使用も多い。「松茸」の扉カットは卑わい。指定該当
  • 徐々に性描写が過激になって、卑わい感があり擬音もすごい。成人マークをした方がいい。指定該当
  • 陰毛や擬音等もあるが性描写は修整されている。大人を題材とし、この程度であれば許容範囲。指定非該当
  • この程度の性描写であれば指定非該当と考える。(巻末の作品のオチが差別的に表現し気になる。)
  • 後半から修整の甘いところが気になったが、昭和40年代にしか思えないマンガで指定非該当
  • タイトル、表紙から想像できない内容は少し気なるが、全般的に絵が雑で卑わい性に欠ける。指定非該当
  • 描写の程度差が大きいため全編指定でなく①人格否定、②露骨な描写につき、以下作品箇所の指定該当
    ①②:「露出は蜜の味」「若妻淫ら舞い」②のみ:「松茸」「インチキ壷売りセールスマン」

赤-指定やむなし:10  緑-保留:0  青-指定非該当:4
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こちらは指定されるものでは珍しくない劇画系の人妻モノオムニバス本。
空気読まずに個別指定とかしてる意見を見るとやっぱり年が変わって中の人も入れ替わったのかもしれませんね……
青の擁護ポイントもすっかり逆戻りしてしまった印象。

 意見の順番と表記(特に3番目と11番目)の表現が似通っているのはやっぱり同じ人ということなんだろうか。
 今まで基本的に資料順のまま整形してきたわけだけどそこで赤→緑→青の順番が変わったことなんてなかったような……

都民からの通報申出

メールによる申出(2件)
○性的な描写のある図書類について
○小口シールどめ誌の表紙で使用されている女性モデルについて

 まだ12月のモノなので例のヤングマガジンは対象になってません。


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