双葉社のピザッツ系コミックスが消滅していた件
双葉社のピザッツ系コミックスが今後の予定全点発売中止に!! またも都条例の締め付けが色々な方向へ矛先を向けてきました。 版元のやり過ぎは別として、今後ちょっとした内容規制(←既に行ってます)や表現規制が当たり前になると、それは危険な事かも? 図書館戦争の世界がもう近いのか?!
— mangaohclubさん (@mangaohclub) 5月 16, 2012
つーことで、コミック発売予定一覧(インデックス) 大洋社より5月と6月の新刊発行予定では
5月28日(赤以外は公式カレンダーでの発売が確認)
05/28 双葉社 アネアナ 3 ZUKI 樹 \630
05/28 双葉社 極道めし 9 土山 しげる \630
05/28 双葉社 BARレモン・ハート 27 古谷 三敏 \580
05/28 双葉社 女子アナでもいーですか? 1 ポン貴花田 \650
05/28 双葉社 けずり武士 2 湯浅 ヒトシ \700
05/28 双葉社 馬なり1ハロン劇場 2012春 よしだ みほ \800
6月12日(赤以外は公式カレンダーでの発売が確認)
06/12 双葉社 悪戯ちょうちょ 1 綾瀬 マナ \630
06/12 双葉社 夢見る派遣 苺ちゃん usi \650
06/12 双葉社 クレヨンしんちゃんベストセレクション 後期ギャグ傑作選 しんのすけと仲間たち!心に残るあのキャラこのキャラ大集合!!編 臼井 儀人 \630
06/12 双葉社 喫茶とまり木 営業中! 2 かたせ なの \630
06/12 双葉社 ひめか先生の言う通り! かわもり みさき \650
06/12 双葉社 つぐもも 8 浜田 よしかづ \630
06/12 双葉社 青春フォーゲット! 3 岬下部 せすな \630
06/12 双葉社 三色だんご 4 山田 まりお \680
6月28日(赤以外は公式カレンダーでの発売が確認)
06/28 双葉社 Odds GP! 9 石渡 治 \630
06/28 双葉社 警部銭形 10番街の殺人編 岡田 鯛 \630
06/28 双葉社 きらきらひかる最終章 上 郷田 マモラ \680
06/28 双葉社 きらきらひかる最終章 下 郷田 マモラ \680
06/28 双葉社 アルキヘンロズカン 上 しま たけひと \800
06/28 双葉社 アルキヘンロズカン 下 しま たけひと \800
06/28 双葉社 人魚を喰らう島 ながしま 超助 \650
06/28 双葉社 トモちゃんはすごいブス 3 森下 裕美 \630
の以上5冊が発売延期となっていました。
双葉社は都条例での審議会による不健全指定が累積5回になっており、あと1回で知事から勧告を出されるという状態でのこの措置はあからさまに都条例対策であろうと言われていますが、まさか単行本を出さないわけにもいかないだろうし、どこかに出版社を変えて出しなおすのだろうと考えていました。
@ochanomuka さすがに出さない事は考えてませんよー。何らかの形で出す予定ですー。
— アクションピザッツ編集部 Web担当さん (@action_pizazz) 5月 16, 2012
まぁ公式が即こう答えてますし。
実際のところは(作者のBlogなどによると)6月上旬ごろにはもう決まっていたようです。私は大洋社の速報で見つけてましたがとりあえず確定待ちでこのエントリとなったわけで。
行方不明になってたピザッツコミックスはエンジェル出版のエンジェルコミックスに移ったみたい。8/3のところに元ピザッツのタイトルが並んでる:comiclist.jp/index.php?p=n
— えふすくさん (@FSQUARE) 6月 22, 2012
8月の新刊で、消滅していたタイトルの復活を確認
コミック発売予定一覧(インデックス) 大洋社より
08/03 エンジェル出版 夢見る派遣 苺ちゃん usi \650
08/03 エンジェル出版 アネアナ 3 ZUKI樹 \630
08/03 エンジェル出版 女子アナでもいーですか? 1 ポン貴花田 \650
08/17 エンジェル出版 ひめか先生の言う通り! かわもり みさき \650
08/17 エンジェル出版 人魚を喰らう島 ながしま 超助 \650
この5冊の名前が一気に復活しています。出版社はエンジェル出版。完全に18禁の漫画単行本を出していた出版社ですが、この5冊はマークなしの一般で発売されます。
これで当面双葉社が指定回数を積み上げる原因になっていたピザッツコミックスの指定回数の累積はこれ以降エンジェル出版に移動することになり、双葉社も累積が消えるまでの時間が稼げることになるとは思いますが……
これって文字通りの「姑息」な手段だよね
こ‐そく【×姑息】
[名・形動]《「姑」はしばらく、「息」は休むの意から》一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。「―な手段をとる」「因循―」
こ‐そく【姑息】 の意味とは - Yahoo!辞書
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/06601100/
実はこんな手段をとったのは双葉社が最初ではなく、第610回で「肉体派ガチ」が指定を受けたときにオークラ出版からオークスに移行していた経緯があります。
この当時とは累積の意味は変わっていましたが出版社単位ではカウントが付け替えられたことには違いなく、実際移行当初は一般向けとして出して指定されて、2巻目から成人マークを付けました(3巻目で終了してしまいましたが)
エンジェル出版で累積がたまった場合は成人マークつきに移行するなり、また双葉社に戻すなりすればいくらでも累積逃れはできそうです。
しかしそうなるとこれは抜け穴になってしまうので、東京都は間違いなくこれを問題視するのではないかと思うんですよね。
表現の自由を守る、と言う意味では当然出版の延命を図る手段にはなるんでしょうが、そのうち東京都がこの抜け穴を塞ぎにかかることでしょう。そう簡単に塞げるものとも思えませんが、このような手段を悪質として出版社を非難するくらいのことはありそうです。特に今回は累積ギリギリだった出版社の所業ですから近いうちに審議会でも話題になるんじゃないでしょうか。まぁそうなったらそうなったで議事録待つしかできないんですけどね。
じゃあ他に何ができたのかと言えば、別に何もないですよ。ただ6回目くらってどんな指導をされるのか見てみたかっただけです。
私としてはそのときこそ東京都がこの条例でどんなことをしたのか一番わかりやすく表出させる機会だと思ってたのでそれが見られないのは残念だなと思った、それだけです。
0 件のコメント:
コメントを投稿