2009年11月24日火曜日

第594回青少年健全育成審議会の資料を読む

 今月はまず諮問図書類一覧表から。
 指定されたときに数えてみた通り、ガールズポップコレクション2冊は両方ともすでに2回あってこれが3回目。  たぶん5回目が来ないうちに別のシリーズに振り分けちゃうんだろうなぁ。    そんな感じで、今回の聞き取り結果を読んでいくと……  条例第18条の2第2項に規定する自主規制団体からの聴き取り結果
GEKIDAS 激裏情報@大事典 VOL.4
  • 前回も指定されており、今回も指定やむなし。
  • 犯罪を誘発する様な内容であり、指定やむなし。
  • 犯罪の方法などを具体的に書いている部分がある。指定やむなし。
  • 犯罪の方法を具体的、簡便に行える方法を記述している。指定やむなし。
  • 犯罪行為の解説もあり、指定やむなし。
  • 一般薬からドラッグを作る方法などが記載されており、指定やむなし。
  • 犯罪を誘発する可能性がある。指定やむなし。
  • 犯罪のマニュアル本以外何ものでもない。指定やむなし。
  • ドラッグ、盗み、爆発物、詐欺など、明らかに犯罪の仕方が記述されている。指定やむなし。
  • 犯罪を助長する恐れがあり、社会的に問題の多い箇所が多く、指定やむなし。
  • 違法な行為を具体的に書いている。指定やむなし。
  • 犯罪を助長する内容であり、指定やむなし。
  • 具体的にどの程度法律に触れる事柄が載っているか不明だが、都の基準にかかる部分あると思う。総じて保留
  • 定価1,980円という設定で、大人の読者を対象としており、青少年が買うレベルではないと思う。指定非該当
 赤(指定やむなし):12 緑(保留):1 青(指定非該当):1  エロ方面以外での指定はずいぶん見なかったような気がしますが、ここまで圧勝だと本自体の差し止めにはならんのかなという印象。  まぁそれは「言論の自由」ってやつで犯罪はしちゃいけないけど犯罪を本に書いちゃいけないわけではないと。それ以前に「東京都」のレベルではなくなってしまいますが。  さすがに「定価1,980円という設定で、大人の読者を対象としており、青少年が買うレベルではない」が空しく見える……。
MAX MOOK JOY OF SEX 特別編集限定版
  • 一定程度処理はしているが、あまりに性器場面が多い。また、女子高生風の制服姿もあり、指定やむなし。
  • 「JOY OF SEX」とあるが、内容は女性の卑猥なヌードばかり。指定やむなし。
  • 全編にわたり女性の裸体があり、指定やむなし。
  • タイトルからしていやらしく、写真も下品であるが、青少年は手に取らないのではないか。総じて保留
  • 内容的に指定は止むを得ないと思うが、造本上、袋とじなど立ち読みしても分からない様、工夫はされている。判断が難しく保留
  • 男性との絡みそのものはないが、全編裸が掲載されており、袋とじにより許容される範囲を逸脱しているとも考えられる。総じて保留
  • 表紙からの印象では、成人向きであることが明らかだが、中には陰毛に修整のない写真が多く、高校生らしい服装の者があり、判断が難しい。総じて保留
  • ほとんどが単体の写真で、絡んでいる写真と比べればまだソフトである。指定非該当
  • 女性のヘアは見えるが、男性との絡みもなく、問題ではないと思う。指定非該当
  • 全編袋とじになっており、破られない限り内容が見られない。内容的にも過激という感じではなく、一般のHowto物である。青少年が買うかどうか疑問である。指定非該当
  • 企画の意図からして、ややいきすぎのカットがあるが、この程度なら指定非該当
  • セーラー服の部分で気になるところがあるが、男女の絡みがなく、単体が多いため、指定するまでには至らない。指定非該当
  • Howto物で、卑猥さは感じなかった。指定非該当
  • 袋とじであり、男女の絡みではなく、指定非該当
 赤(指定やむなし):3 緑(保留):4 青(指定非該当):7  これはやや非該当気味、とはいえ袋とじでも一般向けでこれだけのものを出しちゃうのはどうかとは思う。  あと「毛」もあるけど「セーラー服」もまだまだ目くじら立てる対象なのね。
ガールズポップコレクション 危険恋愛H vol.50【特集】罪業
  • 近親相姦、セーラー服、アブノーマル、性表現の連続で、体液、擬音も多い。修正も不十分でかえって卑猥。成人マークをつけるべき。指定やむなし。
  • 題材が高校生を対象としており、レイプ、性描写もリアルで青少年には相応しくないと思われる。指定やむなし。
  • 明らかに女子高生の設定。セーラー服のキャラクターも多く、性交場面が露骨である。指定やむなし。
  • 母子相姦、幼女・幼児とのセックス等が全編にわたっており、指定やむなし。
  • 親と娘、兄妹、姉弟の性行為など、設定からして指定やむなし。
  • 全編にわたってセックスシーンが多く、幼児、高校生が登場し、問題がある。指定やむなし
  • 描写が具体的であり、指定やむなし。
  • 全編にわたり性描写があり、指定やむなし。
  • 近親相姦があり、青少年が読む内容ではないが、判断が難しく保留
  • 前号(vol.49)と連続しての指定だと物理的に編集が間に合わず、版元にとっては厳しい。総じて保留
  • コミカルなものが多く、猥褻感があまりなかった。ただ、修整の甘いところもあり、総じて保留
  • エッチシーンは多いが、性器に関しては消しが入っている。指定非該当
  • セックスシーン等はあるが、以前の松文館コミックスよりも内容はおとなしくなっている。指定非該当
  • 設定にはアブノーマルなものも多いが、高価なので青少年は買わないのでは。指定非該当
 赤(指定やむなし):8 緑(保留):3 青(指定非該当):3
ガールズポップコレクション バーニングラブ vol.35
  • 近親相姦、セーラー服、アブノーマル、性表現の連続で、体液、擬音も多い。修正も不十分でかえって卑猥。成人マークをつけるべき。指定やむなし。
  • 高校生が題材となっており、性交描写、擬音及びレイプまがいの内容が多く感じる。指定やむなし。
  • 女子高生ものがあり、性器の消しはあったとしても、卑猥さは残る。指定やむなし。
  • 制服姿での性行為等の描写が多く、体液や擬音等も多用。男性器への処理はあるもののリアルである。指定やむなし。
  • 全編にわたり性描写があり、指定やむなし。
  • 母子相姦、幼女・幼児とのセックス等が全編にわたっており、指定やむなし。
  • 少年と母親、女子高生もの、家族でのセックスなどがあり、指定やむなし。
  • セックスシーンは男性器が白抜きになってかえっていやらしい。高校生が多く描かれ、シチュエーションに問題がある。指定やむなし。
  • 全編にわたり性描写があり、指定やむなし。
  • 内容に過激な部分が多く、成人マークをつけるべきであるが、判断が難しく保留
  • この程度の内容であれば許容範囲だが、判断が難しく総じて保留
  • 全体的にエッチ度は高いが消しは入っている。指定非該当
  • セックスシーン等はあるが、以前の松文館コミックスよりも内容はおとなしくなっている。指定非該当
  • 全編セックスシーンだが、ストーリー性がなく、高価なので、青少年は買わない。指定非該当
  赤(指定やむなし):9 緑(保留):2 青(指定非該当):3  さて、問題のガールズポップコレクション2連発。  元々が18禁タイトルからの移植ばっかりなので最初から18禁であれば問題なく出るレベルのはずなんだよね……  だから「高校生が……」とか「セーラー服の……」とかはあくまでも「成人マークをつけて出すべき」ということで本当は存在まで否定してるわけじゃないと最近は思いたい(そこをホンモノが突いて来るのが目に見えてるけど)  それともやはり松文館は東京都に「マーク」されているのか。18禁から撤退して変化は起きるのか。  しかし2つ並べるときっと同時に審査したとは思うけど、コピペはどうかなぁwと思ったり。    さすがに資料に3回目と書かれると議事録の方が楽しみですね。

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