2010年4月25日日曜日

第599回 東京都青少年健全育成審議会 会議資料を読む

SPコミックス 新ホントにあったHな体験① 平成22年3月12日発行
  • 修整はされているものの、全編にわたり性描写がある。指定やむなし。
  • 性交場面の陳列。陰毛の描き方がいやらしく、消しが白抜きでかえって具体的。指定やむなし。
  • タイトル、内容から大人向けのものだが、性交場面は陰毛がはっきりと描かれており、成人マークをつけるべきと思う。指定やむなし。
  • 成人向けの内容でいやらしい。指定やむなし。
  • 物語の展開が近親相姦の内容である。絵にリアル感があり、かなり刺激的。消しはほどこしてあるが、青少年向けではない。指定やむなし。
  • 性器は修整されていて問題はないが、修整した男性器の上に僅かに体液の線をのせることで卑わい感が強調されている。指定するほどではないが、総じて保留
  • 絵が昔風。説明が多く青少年には理解不能ではないか。指定非該当
  • 劇画タッチで字が多く、ストーリー性もあり、卑わい度は低いと思う。指定非該当
  • 一話一話が短い分、SEXシーンが強調されがちと思うが、許容範囲であると考える。指定非該当
  • 性描写が多いが大人向けであり、指定非該当
  • ストーリー性があり、修整もしっかりしている。性描写の割合も少なく、指定非該当
  • 絵柄、ストーリー展開ともに、青少年を対象にしているとは思えない。指定非該当
  • 絵柄が古く、青少年が興味を持つとは思えない。指定非該当
  • 絵はリアルだが、卑わい感はない。トリミング、ぼかしなど工夫してある。ストーリー性もあり、指定非該当
  • ストーリー性もあり、消しもしっかりされている。この程度なら指定非該当
赤(指定やむなし)……5 緑(保留)……1 青(指定非該当)……9
 例によって圧倒的に非該当が多めの結果。漫画としてどうかはわからないけど
BAMBOO COMICS NAMAIKI SELECT ツマ恋専科 平成22年3月13日発行
  • 修整はされているものの、全編にわたり性描写がある。指定やむなし。
  • 陰毛と白抜きの男性器の取り合わせが次々と続いている。擬音も多く、指定やむなし。
  • 男性器が白抜きであるが、陰毛が卑わいであり、擬音、体液、性交シーンが多く、指定やむなし。
  • コミカルタッチだが、性交シーンが多く、白抜き、ぼかしもかえっていやらしい。擬音体液も多く、指定やむなし。
  • 全体的にSEXシーンが少なく、リアリティもない。特に問題ないと思う。指定非該当
  • 絵はかわいいタッチで描かれており、卑わいさは感じない。指定非該当
  • 消しが大きく、絵もデフォルメされており、リアルではない。コミカルでいやらしさは少なく、指定非該当
  • 卑わいには感じられず、指定非該当
  • 一部女性器の描き方に問題があるが、全体的に卑わい感はなく、コミカルな内容であり、許容範囲。指定非該当
  • ギャグマンガにしか読めない。この絵とストーリーで青少年が興奮するとは思えない。指定非該当
  • 性交場面は多いものの、リアリティに乏しい絵柄であり、卑わい感がない。指定非該当
  • 絵がコミカルなタッチで描かれており、卑わい感がない。指定非該当
  • 修整は問題ない。性描写のシーンもページ数が少なく、擬音、体液がやや気になる程度。指定非該当
  • デフォルメしてあり、白抜きの男性器も形をなしていない。卑わい感がなく、指定非該当
  • コミカルで卑わい感もなく、消しもしっかりしている。指定非該当
赤(指定やむなし)……4 緑(保留)……0 青(指定非該当)……11
 珍しく保留の緑がない分布に。しかしSEXシーンが多いのか少ないのかバラつきがあるわ、青もギャグマンガ扱いされるわホントに指定されるといいことないな。

 で、今回この規制を強化しようって話になってたわけだけど、先月の議事録を見てもわかるけどこの自主規制団体の意見ってほとんど意味をなしてないよね。
 青少年課が有害だって決めた本はどんなに自主規制団体が問題ないと過半数で返しても結局青少年課内で審議会への提出が決まってしまう。
 それこそ「最後は審議会が決めるから全部審議会に出して決めてしまおう」と。(まぁ中には審議会入りしなかった図書もあったのかもしれないのは以前にも言ったような気がする)そして「えっちなのはいけないと思います」審議委員の巣窟である審議会はほぼ100%通してしまう。
 でもそれって自主規制団体だけでなく青少年課自体も存在意義ないよね。有害そうな本集める人と有害だと決める人がいればいいだけの話。
 同時に自主規制団体もなんかホントに自分が読んだ感想みたいな返答だけしないである程度青少年が読んだ時のことを考えて回答すべきなんじゃないのかなと思う。立場的にどう見ても読んでる人間がオトナなのでオトナが読んだ感想は必要だけど青少年に影響あるかを問われて持ってこられてる本をもう少しその視点で読んであげたらいいんじゃないの?
 そもそも一般売りのさまざまな本に対して常時吸い上げて審査するなら月1回で済むはずないと思うんだよね……集めてる人たちは常勤みたいだけどさ。

 いずれにしてもこの部分、帯紙(出版社の自主規制が条文として初めて明文化された)のところを除いて例の条例の改正では別になにも変わらないんだよね。対象が広がると言っても確かに大幅に増えるとは思えない。
 だからある意味どんな指定をしてくるのか目を見張るところもあるなと思ったのも否定しない。
 ということで、例の条例改正に関しては完全に否定的にもなれないけど賛成だけはしない立場ということです。
 

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