第626回東京都青少年健全育成審議会議事録
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/626/626gijiroku.pdf
今月の図書審査
〇会長 それでは、ご覧いただきましたので、順次、委員からご意見をいただきたいと思います。
〇■ ■ 委員 両誌とも指定やむなし。
〇■ ■ 委員 同じく、2 誌とも指定でお願いします。
〇■ ■ 委員 2 誌とも指定すべきだと思います。
〇■ ■ 委員 2 誌とも指定で結構です。
〇稲葉委員 2 誌とも指定でお願いします。
〇中村委員 2 誌指定でお願いいたします。
〇■ ■ 委員 2 誌とも指定でいきたいと思います。
聴き取り内容を見ると、1 番のほうが見られたかどうかわかんないですが、性器を全く修整してない状況で載せてるものに対して、「指定非該当」が2 人しかいないということは「ギリギリセーフ」とか、「これは問題ないんだ」と言ってる方がいらっしゃるというのは、多分、条例の理解が進んでないなということが、露骨に分かるので、これは指定でやったほうがいいかなと思います。
2 番については、もう普通に条例に引っかかるものですから、指定でいいと思っております。以上です。
〇■ ■ 委員 2 誌とも指定でいいと思います。
〇■ ■ 委員 同じく、2 誌とも指定でいいと思います。
〇■ ■ 委員 同じく、2 誌指定でよいと思います。
〇■ ■ 委員 同じく、2 誌指定でいいと思います。
〇柴崎委員 2 誌指定でお願いします。
〇嶋村委員 2 誌とも指定でお願いいたします。
〇会長代理 いずれも指定で結構です。
〇会長 委員の皆様全員が、2 誌「指定」ということのご意見でございますので、諮問された2 誌について、「指定」ということで、答申してよろしゅうございましょうか。
(「異議なし」の声あり)
〇会長それでは、2 誌とも「指定」ということで、答申をさせていただきます。
いつも通りほぼ素通りです。
原本はよくわかりませんが、審議会で読んだうえで「性器を全く修正していない」と出ているので、その通りなのでしょう。
今月の通報申出
〇青少年課長 それでは、資料の17 ページをご覧ください。7 月処理分の都民の申出でございます。
電話による申出が2 件ございました。まず一点目ですが、「書店における区分陳列について」ということでございまして、こちらは、小中学生でも出入りできるある店舗に、卑わいな表紙の図書類が区分陳列されずに置かれている、というご指摘でございます。こちらにつきましては、職員がこの申出の書店と思われる店舗に立入調査に行ったところでございますが、特に18 禁等の成人向け図書は見当たらなかった、という状況でございます。
空振りでした。
続きまして、「月刊雑誌におけるアニメDVD の広告イラストについて」でございます。こちらは、少年向けの月刊コミック誌の中の広告の中に、アニメDVD の販売広告がありまして、その広告の中に、児童のヌードイラストが載っているというものでございます。こちらにつきましては、該当の雑誌を購入いたしまして確認したところでございますが、確かに少女の裸らしいものは載っていたんですが、胸のところなどは隠れておりまして、特に問題となるものではございませんでした。
都民の申出は、以上でございます。
わかりきってはいるものの、やっぱり課長でブロック。審議されてません。
サイゾー記事を審議委員が読んだ模様
問題の記事はおそらくこれ↓
危機感ゼロの無知すぎるマンガ編集者が、新たな規制を呼び込む!? 東京都「不健全図書」の最新事情
http://www.cyzo.com/2012/07/post_11070.html
「非実在青少年」騒動はなんだったのか? “消していれば大丈夫”という判断をした青林堂の甘さ
http://www.cyzo.com/2012/07/post_11097.html
〇■ ■ 委員 今の報告に関してではないんですが、その他の報告ということで、一点だけ、私からちょっとお話しをさせていただきたいんですが、先日、■ ■ ■ ■ というインターネットの中にある週刊誌みたいなものですけれども、その中に■ ■ ■ ■ さんという方の記事が載ってるんですね。
その■ ■ ■ ■ という方は、もともと、いわゆる条例改正のときには反対派のほうに立って論陣を張ってた方ですけれども、その方が、あまりにも今の漫画の編集者の方々が無知過ぎて、このままだと、またさらに規制が強化されてしまうぞ、というような趣旨での文章を書いているんですね。
これは具体的にどういうことかというと、例えば今回の報告にありました、先月指定になった指定番号4116 番の「なぶりっこマリカとアキコ」という漫画についてですけども、これは作者が、実は同人誌で発表しているもので、同人誌で発表しているときは、18 禁マークを付けて、区分陳列、18 歳以上の人しか見られないところで販売をしているんです、同人でやって。
これを出版社が出すときに、なぜか18 禁マークを取って、一般書籍として販売をしているんですね。作者は完全に18 歳以上を対象にして描いたし、販売もそれでやっていたのに、出版社としては、それをしなかったと。
何をしたかというと、当時、同人で発表していたときよりも、修整範囲を広くして、ものすごいホワイトで消したかのように、修整を広く取って出しただけ、という状況だったということで、■ ■ ■ ■ さんの記事にも書いてありますが、これまで東京都も、何度となく出版業界とも話をして、どこのポイントが規制の対象になるのか、という話をしているにもかかわらず、修整だけすればいいんだという発想で、出版をしている編集者がいまだにいっぱいいると。
これは、毎度毎度業界関係者からの聴き取り内容を見ると、「修整してるからいいじゃないか」みたいな人たちがたくさんいるんで、ここはちょっと考えなきゃいけないな、というのが一点と、10 ページの過去1 年間の指定回数、ここにも■ ■ ■ ■ さんが取材をして述べていますが、過去1 年間の指定回数で、真ん中に2 つちょっときついのがある■ ■ という会社がありますね。その出版社が4 回載ってますけれども、条例では、確か6 回受けると社名が公表されるという規定があるんですけども、実は現時点では、これ今4 回ですが、1 ヶ月前ぐらいだと、多分5 回。つまり5 月18 日というのが5 回目なんですよ。5 回目なんですが、ちょっと静かにしていると1 回消えるので、4 回に戻って、1 回の猶予ができるという状況で、■ ■ は、ここで危なそうなものを自分ところの系列の出版社を使って1 冊出してるんですね。7 月だったかな、やってるということがその記事にも載っております。
何が言いたいかというと、要するに確信犯的にやってる会社がやっぱりあるんだ、ということがやっぱり分かるんですね、これの措置によって。
これは出版ゾーニング委員会でも再三問題になってるらしいんですよ、■ ■ 自身の危機感のなさというのが。倫理協議会の中の出版ゾーニング委員会でも、警告を結構やってるらしいんですが、業界の関係者の人たちも、それは思ってるんだけども、■ ■ は全くそれを意に介さない、というようなことをやってるということもありまして、現実問題、審議会としては何ができるわけじゃないんですが、ちょっとそれは、事務局の方にも気を付けていただきたいというのと、やっぱり作者の人たちの意向と、編集者が乖離しているという状況も、もし可能でしたら、今後ちゃんと確認をしていただきたいと。出版社は売らなきゃいけないという事情も、もちろんあるんですけどね。
そこをちょっとわかっていただきたく、ご報告だけさせていただきました。
以上です。
記事の部分はともかく「■■という会社」になってるのはおそらく双葉社(回数で該当するのはリイド社もあるけど系列に逃げたのはここしかない)ですかね? ここでは現場レベルでも確信的に悪質であるというような様子で言われてますが。
※伏字の文字数を合わせないとは、向こうもかなり伏せに関して気を使ってるんだなぁ。伏せなくていいのに。
それはそれとして、都民としての感覚で審議する以上、やはりこういう方面の事情というかそういう記事に関して審議委員は鈍感すぎると思います。
私のようなヲチャーになる必要はないにせよ。実際の書店やその手の書籍でそういう目線を養うくらいのことはしてほしいものです。
ただ前回のコンビニ雑誌の話にも通じますが、ここが東京都の事務局に支配されている現状では、ここでこういう話が持ち出されたことにはもう一つの見方もあって、規制強化に都合のいい言説として捨て石にされたという見方も。
まぁそれはおそらく書いた人にとっては著しく心外であろうと思いますが……
とりあえずこれを発言してると想定されるのは、審議委員の中では3人くらい思いつきますが……。
追記(2012年08月28日)
8月度青少年健全育成審議会の議事録 東京都議会議員 浅野克彦(あさのかつひこ) – ブログ
http://asano-k.net/pc/modules/weblogD3/details.php?blog_id=69
先日、8月度の審議会が開催されました。
その前に、ツイッターで情報をいただき、
あるネット上の記事を読み、
そのことについても発言させて頂きました。黒塗りの部分が多少あると思いますが、
8月度の議事録はそのうち出ると思いますので
読んでみて、ご意見などがあればお寄せください。
……そうですか。
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