2012年8月3日金曜日

「魔法少女まどか☆マギカ MasterCard UPty」を検証してみた

魔法少女まどか☆マギカ MasterCard UPty誕生!
http://madoka-magica-card.jp/?cd=0002A

あのアニメ史上最も凶悪なマスコットキャラであるQBの決めゼリフを見事に具現化したと言われる「僕と契約してカード会員になってよ!」がどれほどのものなのか。
もちろん見ているもののアニメネタをうまく扱えるほどではないので、ごくごく原理的な検証をしてみようと思う。

まずは契約内容

クレジットカード・ローン - オリコ UPty(アプティ)お支払案内
http://www.orico.co.jp/cardorder/upty_01.html

クレジットカード会員規約の概要(平成23年6月1日)
https://order.orico.co.jp/common/administrator/content/pdf/1006000_20_5.pdf

に基づいて、とりあえず月々の返済は最低金額で行うことにする。契約は8月からにしよう。

契約初月(8月)……もちろん、アレを全部買ったとしよう

ここでは1本5000円として3万円で購入したとする。

最初の月は残高3万円なので最低支払額は次の表(クレジットカード会員規約より)に従って3000円だ。

利用代金残高(月末の残高) 毎月の弁済金
100,000円以下 3,000円
100,001円 ~200,000円 6,000円
200,001円 ~300,000円 9,000円
300,001円 ~500,000円 15,000円
500,001円 ~800,000円 24,000円
800,001円 ~1,000,000円 30,000円
1,000,001円 ~1,500,000円 40,000円
1,500,001円 ~2,000,000円 50,000円
2,000,001円 ~3,000,000円 60,000円

ということで、1か月に3000円ずつ支払えば10か月後には完済できると思うかもしれない。

しかしその前にクレジットカードには金利というものがある。このカードの場合、その金利は年率15.0%(クレジットカード会員規約より)なので、金利に基づく利息は

利用代金残高(30000[円])×(金利15[%]÷365[日])×31[日]=30000×(0.15÷365)×31=382.191781→382[円]

※ 今年はうるう年なので366日とするのが本来は正しいが、後述の表計算の簡素化&試算なので365日とした。
※ クレジットカード会員規約による試算では端数切り捨てらしい。

支払額は3000円固定なので、実際に返済された金額(実質返済額)は

返済金額(3000[円])-利息(382[円])=実質返済額(2618[円])

今月の残高(30000[円])-実質返済額(2618[円])=翌月繰り越し(27382[円])

となる。

契約2か月目(9月)……以降は何も買わないとする

2か月目の返済額は繰り越された額が単に3000円を返した額(27000円)より多いことに注意。

今月の残高(27382[円])×(金利15[%]÷365[日])×30=27382×(0.15÷365)×30=337.586301→337[円]
返済金額(3000[円])-利息(337[円])=実質返済額(2663[円])
今月の残高(27382[円])-実質返済額(2663[円])=翌月繰り越し(24719[円])

契約3か月目(10月)……ってめんどくさいわー!

……というわけでここからは表計算の力を借りよう。

https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0AnkHXGw9mxmDdFpwT2s2VzdRNThmQUtWVXdycXEtLWc(Googleスプレッドシート)

要するに11回目の返済でようやく完済ということになる。1回多かったわけだ。

金利を取るんだから1回くらい多くてもいいんじゃない?と思うかもしれないが……

これは1回目の買い物の返済のみをずっと行った場合であって、最初の1か月以外は何も買ってないのに返済していくことになる。
分割払いなら当然だが、実際にはほかの買い物やもっと高い買い物で毎月いくらか使用していくことを考えると、この方式は使っている限り残高が一向に減らずただ増えるのみという魔の方式だったりする。

たとえばこれが毎月3万円使うケース(返済は最低金額)ということで再度計算し直すと、残高と利息が膨れ上がっていく様がよくわかると思う。

https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0AnkHXGw9mxmDdGRKenJ4WjZueGIwX092dVRkTWc1MEE(Googleスプレッドシート)

※ 普通に考えれば返済額に最低金額を設定するケースはほとんどない(給与所得があれば数万円程度の設定はする)と思った。
※ もちろん返済額は最低返済額以上なら自由に設定・変更が可能。払えるときに一気に支払う方法は確認できなかった。

いずれにしても収支をきちんと把握して、支払いができるなら問題ないんだろうな。支払いができるならな。

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