さて先月の『都民からの申出』の中身ですが……
○青少年課長あまり触れていない感じですが、ここでわかるのは9件あったうちの3件について調べたこと、そのそれぞれについて不健全指定に至らないと青少年課(長)が判断して報告してしまっていること。これまでの不健全指定がすべて審議会に上がる=不健全指定確定であることを考えれば、生殺与奪の権利は審議会にはないのだということが誰にでもわかるはず。まぁ今に始まったことではないので、いいんですけど。
それでは、議事(3)「その他報告等」でございます。(略) 図書等につきましては、DVDにつきましてはアニメでございますが、原作の図書等を確認いたしましたけれども、いずれも現在の不健全図書指定基準に相当するとは言えないものでございました。それから、抱き枕につきましては、これは以前にも同じ抱き枕につきましてご指摘があったものでございます。少女の裸を印刷した抱き枕でございますけれども、裸ではございますが、不健全図書指定基準には至らないと考えております。それから、マウスパッドにつきましても、要は裸の女性の乳房の部分が盛り上がったといいますか、乳房のようになっているマウスパッドでございますけれども、これにつきましても、不健全指定というものには至らないというふうに考えております。
ちなみにDVDについては不明、おっぱいマウスパッドもジャンルとしての括りのようなのですが、抱き枕カバーについては「以前にも同じ抱き枕につきましてご指摘があった」「少女の裸を印刷した抱き枕」ということでおそらくこれだと思われます。(あくまで予想)
※今回は「ゆうれいなんか見えない!」依ちゃんだきまくらカバーの、「表面」さいしょくずみイラストをご紹介するですに★
これ、裏がスク水なんですが、ちょっとだけすごいことになってまして……。まぁ『裸』とはいいがたいんですけど……
※第603回東京都青少年健全育成審議会議事録とかを読む
激論! 新条例下における審議会運営について
さて、7月1日の都条例改正に伴い、審議会にも運営の見直しを求められています。大きく分けると2つ(③は主に事務的なもの)。① 審議会の審議の公開実施まであと2回と迫った審議会でこれについての議論が始まりました。
② 審議会議事録における発言者の実名化
③ 議事録公開の迅速化
まずは付帯決議の確認
○青少年対策担当部長
まず、本審議会の運用に関しましては、22年第4回定例会での青少年健全育成条例の改正に際しまして、附帯決議が付されております。その内容は大きく申し上げますと2点ございまして、第1点目が、新たに定める不健全図書類等の指定基準等についての規定の適用に当たっては、作品を創作した者が、当該作品に表現した芸術性、社会性、学術性、諧謔的批判性等の趣旨を酌み取り慎重に運用すること。第2点が、本審議会の諮問に当たっては、新たな基準を追加した改正条例の趣旨に鑑み、検討時間の確保など適正な運用に努めることという2点が内容になっております。
○青少年対策担当部長意外なことに「審議会の審議の公開」は付帯決議にも入っていない事項だったり。
また、附帯決議という中では、具体的な言及はございませんでしたが、議会における討論におきまして、審議会は公開とするなど、審議課程を明らかにするよう適正な運用に努めるなどのご意見がございました。
①②について
長々引用もキツいので……① 肯定派 ・芸術性などでこの場で決めづらいものに関しては例外的に公開して都民に知らせるべき。
① 否定派
・個別の図書類に対して不利益処分を行うことについての審議を公開するというのは、ある意味、危険を伴う
・会議録を公開するということで、その意は十分に達している
・私が所属している■■■■で相談したら■■■■がやめてもらいたいといったので。
・附帯決議そのものに入っている話ではない。
・まだ黒か白かはっきりしない中で、それをオープンにしていいのかどうか(会長)
→そこで裁判を起こされる可能性もある(会長代理)
② 肯定派
・全国的に情報公開の流れがある。全て名前を出せばいい。
・全員公開か全員匿名。今の一部だけ実名は理屈に合わない。
② 否定派 ・私が所属している■■■■で相談したら■■■■が現状のままでといったので。
・実名公開はネット社会の中でいびつな動き方をする可能性がある。それを個で受け止める自信がない。
② 別案
・個人名ではなく条例による分類にまで細分化した表記(1号、2号、3号など)
まぁ審議が公開されるなんて思ってませんが「1号、2号、3号……」とかいう表記も全然笑えません。
その他とにかく長いのであきらめたorz
作者(?)がFAXを送った例があるらしい
○■■委員作者と審議会の委員ではもう見る軸が違う。それはもう諦めないと……
ただ、2カ月前ほど、この話題が出たときに、やはり私あてに■■■■の1人の女性からファックスがきたわけです。その方がどういう方がはっきりわからないのですけれども、私は一生懸命本を描いている、これのどこがいけないんだというようなことが書いてあった。でも、今まで何年か私も見させていただいて、一生懸命描いて、いい本なのかどうかというのは、さっき意見があったように、やはり全部不健全にふさわしい図書ばかりだなと私は思うわけですよね。ですから、どんな理由であれ、やはりよくないなという思いが、まず絵を見てそう思うわけです。
それと、不健全図書の指定をしたからといって、それが区分陳列になるわけですね。それで、そんなに不利益があるのかなと。結局は、大人の人は買っていいわけですよね。そうすると、それほどの大差はないのではないか。私も、よくコンビニを回ったりするのですけれども、もちろんほとんど区分陳列しています。ですから、それを見て、そんなに不利益はないのではないかという思いのほうが強いのですけれども。こっちは認識不足だね。指定=実際は区分がめんどいから絶版だからね。そりゃ作者に恨まれるよ。筋違いだけど。
向こうは出版社と作者は共犯だと思ってるんだろうなぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿