第608回東京都青少年健全育成審議会議事録とかを読む。

第608回東京都青少年健全育成審議会議事録を読む。

　第608回東京都青少年健全育成審議会議事録

公開になるか？審議と議事録

○青少年対策担当部長
　本審議会の運用に関しましては、議会における質疑及び一部会派の討論におきまして、審議会における諮問図書の事前配布を含め、図書類の検討時間を十分に確保すること、審議過程を明らかにするためにも、審議会は公開とするなど、適正な運用に努めることとのご意見をいただいております。
　また、今期が始まる昨年１０月の審議会におきまして、審議は非公開、審議会の会議録は、都職員及び関係行政機関の委員を除き、発言者の氏名などを伏せた上で公開と決定されております。
　こうした経緯を踏まえまして、７月の改正条例の施行に向けて、次回以降、委員の皆様におかれましては、本審議会の運営について改めてご議論をいただきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

　7月から始められるようにも見えるし、24期が終了したあとの25期（平成24年10月）からとも読める。そもそも公開になるかどうかの結論が出ていない。

帯紙指定に関するカウントのおさらい

○■■委員
　ちょっと私の理解不足かどうかあれですが、今日の諮問図書類の一覧表で、発行所は１冊は竹書房ですね。ここは過去１年間の指定実績なしと書いてあるのですけれども。
○青少年課長
　お気づきのとおり、竹書房は今年度に入ってかなり頻度高く指定されているのですけれども、このように資料中で書いております理由といたしまして、実は出版倫理協議会の団体としての取組みの中で、１年間に雑誌類の定期刊行物につきまして３ヶ月連続または１年間に５回、不健全図書指定を受けたものは、次号の発行時に帯紙をつける。要は、これは成人向けですという帯紙を自主的につけられるというルールがございまして、それとの関係で書いてあるものです。ただし、出倫協での扱いは、同じ会社のものとか、同じコミックスであればカウントするということではなくて、あくまで定期的に刊行しているものを対象とするという扱いだそうです。ですから、同じ竹書房のコミックでありましても、全く作者も違えば、扱いとしては個別に出版されているという考え方ですので、都においても過去の指定実績無しとしているものです。ですから、出版社としてなり、何とかコミックスという意味では今年度、結構指定しているのですが、定期刊行物扱いかという意味では過去に実績が無いということです。よろしくお願いいたします。
○会長 よろしいですか。
○■■委員 はい。わかったような、わからないような。

　このBlogではすでにやったことなのでおさらいですが、帯紙指定の条件になる「３ヶ月連続または１年間に５回、不健全図書指定を受けたもの」の条件が適用されるのは「定期刊行物扱い」のものだけというのが新しい事実。
　まぁ普通に考えれば単行本をカウントするようなしくみにはなっていないんですが、審議員の中にも出版社でカウントされると思ってる人いるんだね。

Youtubeで見られるある海外のアニメの話

○青少年課長
　YouTube で配信されております動画の中で、子どもが見て大丈夫なのかという申出があったものがございました。これについては、確認してみましたところ、これはアメリカ製のキャラクターアニメで、キャラクターはかわいいのですが、動物を擬人化したキャラクターが毎回、非常に残虐なやり方で首が飛んだり、頭を割られたりして殺されてしまう。ギャグ漫画で、要は次回になると平気で生き返って、また同じような短編のストーリーなんですが、そういった愛らしいけれども残虐だというのがおもしろいと売りになっている作品のようでございます。インターネット上では、現在、オフィシャルサイトやYou Tube で視聴できるのですが、注意書きがございまして、小さい子どもには見せないでくださいと。それから、有料コンテンツ扱いになっているそうです。お申出のほうは、こういったものがＤＶＤ化されているので子どもが容易に買えると問題じゃないかというようなお申出だったのですけれども、これも検索いたしますと、日本版は既に廃盤となっているということで、輸入版のみであるようですし、ネット販売があると書いてあった通信販売の会社にも聞いてみたのですが、取り扱いがないという返事もいただいておりますので、一般的にはそれほど流通してないし、一般的に見れるようなYou Tube ではそれなりの対策はとってあるということを確認したものでございます。これにつきましては以上でございます。

　……それのアニメがなんなのか興味もあるんだが、東京都はマジでこんなところにも出張るの？

第609回東京都青少年健全育成審議会会議資料を読む

今回は珍しく、Amazonで買えなくなっている措置がされているようで。
以前は結構あったんだけど、ここ半年くらいはここでもAmazon貼って紹介してたように資料公開されるまで存在はしてたんだけどね。
念のために言っとくとこの意見を言ってるのは出版倫理協議会の人です。
話によると向こうでは東京都が考える「不健全な本を読んで精神が不健全になる」という主張は一切受け入れないとのことで条例のときにもあった審議会への出版関係者の参加も拒否しているらしい。
ここで判断を示す用語として使われている「指定やむなし」「保留」「指定非該当」という言葉はそんな東京都を突き放した意味で使ってるのかもしれないなぁと
　諮問図書類指定基準該当箇所一覧表
　諮問図書：自主規制団体からの意見聴取結果

【ＹＣコミックス】愛恋千鳥①

Togetter - 「愛恋千鳥一巻、増刷が決まった時点で有害指定される+板場広志 制服と彼女と・・・」
愛恋千鳥（１） - 屠られ日記！ - Yahoo!ブログ
何かよくわからん気まぐれBlog : 汁っ気が凄すぎて、いやらしいってレベルじゃない！？　漫画「愛恋千鳥　１巻」を読む！！

• 性器の質感が伝わるような描き方をしており、卑わいな印象を受ける。指定やむなし。
• 修整されているものの、全編にわたり性描写があり、指定やむなし。
• ＳＥＸ描写が激しく、近親相姦的な部分も気になる。ＳＥＸシーンも多く、指定やむなし。
• 下着を通した女性器の描写に卑わい感がある。指定やむなし。
• きのこを男性器に見立てたり、よく分からない内容となっている。総じて保留
• コミカルタッチでいやらしさはそれほど感じないが、擬音、体液が気になる。総じて保留
• ストーリー性があり、性交シーンを主としたマンガではないと感じられる。指定非該当
• 局部のアップや、一部、擬音、体液の描写がきついと感じる場面がある。しかし、局部の消しはされているため、性的感情を刺激するとは考えにくい。指定非該当
• 全編大部分が該当とあるが、性交箇所が上手い技法で描かれていて、卑わい感がない。指定非該当
• いわゆる露骨な性表現とは一線を画す、独自のエログロファンタジー作品であり、指定非該当
• ちょっとエッチなシーンが多い、普通のストーリーマンガ。性器そのものの描写もあまりなく、この程度なら許容範囲。指定非該当
• はっきりとエロを目指して描いているが、性的感情を刺激するに至らない。指定非該当
• ＳＥＸシーンはあるものの、修整はきちんとされている。ストーリー性もあり、この程度なら許容範囲。指非該当
• 際どい箇所が多少あるが、性器の部分も修整されている。この程度なら許容範囲。指定非該当
• 性交シーンは分かりづらくなる様に気を使って描いてあり、ストーリー性もある。指定非該当
• 表現は結構リアルだが、登場人物はマンガチックで、性的感情を刺激するとは思えない。指定非該当

赤－指定やむなし：4　緑－保留：2　青－指定非該当：10

　指定と同時に増刷中止？とTwitterが話題になったジェームズほたて先生の新刊。
　大御所ゆえか漫画として評価したコメント多し。ご本人も気にしているので、ここは読んでいただいて感想を待った方がいいのかも

ＳＰコミックス　いんデレお姉さん

■いんデレお姉さん ｜株式会社リイド社
■いんデレお姉さん　（大見武士）
■特殊で様々なエッチな体験談　「いんデレお姉さん」

• 消しは入っているが、性描写が多い。ストーリー性も低く、卑わいな印象を受ける。指定やむなし。
• 修整されているものの、全編にわたり性描写があり、指定やむなし
• 陰毛が具体的。消しはあるが、性交場面が多い。指定やむなし。
• 白抜きの修整がかえっていやらしい。器具を使う場面もあり、指定やむなし。
• 性器の消しこそ最低限されているものの、器具の使用などについては露骨であり、指定やむなし。
• 性器部分は白く消してあるが、一部形状がそのままのところもある。また、性交場面が多く、器具の使用などもあり、指定やむなし。
• 修整はされているが、局部のアップが多すぎる。性具を使用するシーンもあり、猥褻感が強い。指定やむなし。
• 全体的にＳＥＸシーンが多く、かなり下半身に焦点を当てて描いてある。擬音、体液、消しも甘く、指定やむなし。
• 性交シーンは多いが、性的感情を著しく刺激するとまでは言えない。総じて保留
• 消しの甘いところもあるが、指定該当とまでは至らない。総じて保留
• 消しに注意をはらっているものの、性交シーンが多い。指定すべきか非該当か微妙なところ。総じて保留
• 擬音、体液等の使用が多く気になるが、描写がコミカルなタッチで刺激的ではなく、許容範囲。指定非該当
• 性交シーン、局部アップ、擬音、体液の描写が多いマンガであるが、あまり卑わいな印象を受けるとは思えない作品である。指定非該当
• ストーリー性があり、卑わい感がなく、指定非該当
• ストーリー上ＳＥＸシーンはあるが、絵柄に卑わい感はなく、性器の箇所も修整されている。指定非該当
• 性交シーンは多いが、局部に修整がされており、特に過激とは思えない。指定非該当

赤－指定やむなし：8　緑－保留：3　青－指定非該当：5

　赤と緑＋青が半々。
　『極上エロスなお姉さんとのH体験談!!コレが素人たちのSEXの実態!淫乱すぎるお姉さんの性告白8話を収録』らしいので、むしろ青や緑のコメントがこの本にとっては辛辣なのではないだろうか。

マンサンコミックス　オッパイ！！ボイン学園

実業之日本社　WEBギンザ

• 修整されているものの、全編にわたり性描写があり、指定やむなし。
• 消しがほとんどなく、輪郭がはっきり描かれている。陰毛や擬音もすごく、指定やむなし。
• 白抜きでぼかしてある修整が気になる。体液、擬音も多く、指定やむなし。
• 乳房の描写が極端すぎる。コミカルなタッチだが、成人マークをつけるべきだと思う。指定やむなし。
• デフォルメはされているものの、卑わいさを強調しすぎており、指定やむなし。
• 性交類似行為の描写が露骨であり、擬音、体液の描写も多用されている。指定やむなし。
• 性交シーンが具体的かつ消しも甘い。指定やむなし
• 男性器が白抜きにしてあるが、中には輪郭の線や体液でリアル感を出す技巧を用いているところもあり、評価が難しい。総じて保留
• 全体的にコミカルなタッチだが、先生と学生という題材が気になる。総じて、保留
• 消しは大きめに入っているように思う。絵柄はあまり刺激が強いように感じない。指定非該当
• デフォルメされた絵ばかりで、卑わい度は低い。消しも問題なく、指定非該当
• 学園もののマンガであるが、ストーリーが非現実的かあつギャグである。擬音、体液の描写が気になるが、特に卑わいな感じは受けない。指定非該当
• 擬音、体液、ＳＥＸ場面が多いが、消しもしっかりしていて、ギリギリ許容範囲。指定非該当
• 各編それぞれ最初から最後までＳＥＸシーンという訳ではない。男性器の修整が形をはっきり出しすぎているが、絵があっさりしたタッチで描かれており、刺激の程度は低い。指定非該当
• 絵柄は卑わい感がなく、ＳＥＸシーンや性器部分は修整されているので、許容範囲。指定非該当
• かなりコミカルで刺激的な部分も少ない。男性器が少々リアルに描かれている感じがあるが、許容範囲。指定非該当

赤－指定やむなし：7　緑－保留：2　青－指定非該当：7

　完全に意見が割れた形。
　以前も指定されてるけど『胸の描写が極端』とかこの人の画風らしいからほとんど言いがかりだよなぁとは思う。
　予断を持ってはいけないんだけど、このシリーズAVにもなってるんだな……モーレツ！ボイン先生 2 小坂めぐる

BAMBOO COMICS NAMAIKI SELECT 制服と彼女と…。

■制服と彼女と・・・。 「かなりマニアな選定ですがコスプレエッチ漫画ですｗ」
Togetter - 「愛恋千鳥一巻、増刷が決まった時点で有害指定される+板場広志 制服と彼女と・・・」

• 消しはしっかり入っているが、性描写が多い。ストーリー性も低く、指定やむなし。
• 修整されているものの、全編にわたり性描写があり、指定やむなし。
• 消しはあるものの、女性の肛門など卑わいに感じる。性交場面も多く、指定やむなし。
• 全編ＳＥＸシーンで、描写もかなり刺激的。成人マークをつけてほしい。指定やむなし。
• 性交描写があまりに多く、露骨である。指定やむなし。
• 性交場面が露骨に描写されており、卑わい感がある。指定やむなし。
• 修整はされているが、いやらしさを強調しすぎている。指定やむなし。
• 性交シーンが多い。消しに気を使っているものの、体液等の描写も多く、指定やむなし。
• 全編にわたって性描写があるが、あまりいやらしさは感じられない。総じて保留
• ストーリー性があり、消しも問題ないが、卑わい度が少しある。総じて保留
• 全体的にＳＥＸシーンは多いが、コミカルなタッチで描かれている。総じて保留
• 修整されているが、ほとんどがＳＥＸシーンで、結構リアル感があるように感じる。成人マークをつけた方がいいと思うが、総じて保留
• 全体的に胸部が強調され、体液等も描かれているが、局部には消しが施されている。コミカルに描かれており、著しく性的感情を刺激するとは考えにくい。指定非該当
• 全編にわたりＳＥＸシーンが描かれているが、修整に工夫がみられ、指定非該当
• 全体として修整はなされている。この程度なら、指定非該当
• 修整が全編にわたりなされており、性器も描かれておらず、指定非該当

赤－指定やむなし：8　緑－保留：4　青－指定非該当：4

　今回指定されたことでTwitterで話題になったもう一人、板場広志先生の新刊
　先生の場合はもう3回目という常連（違）さん。何がいけないのかというか、何が気に入らないのかという領域

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