2009年7月30日木曜日

東京都青少年健全育成審議会 資料&議事録を読む 2009年07月分

第590回東京都青少年健全育成審議会 資料
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/09_587_menu.html WILD FANCY LOVEPOTION/後藤羽矢子
男性器、挿入箇所がリアルに描かれすぎており、指定やむなし。 ・男女の設定が高校生同士のようである。男性器の描かれ方が卑猥であり、男性器の挿入の場面も問題である。指定やむなし。 ・女性器に横線があっても消しにならない。挿入シーンの男性器もはっきりしすぎ。体液がやたら描かれている。指定やむなし。 ・修整が甘く、全編にわたり性描写があり指定やむなし。幼児的、ロリコン的な内容であり問題である。卑猥感を多く感じる。指定やむなし。 ・指定やむなし。題材が女子高生であり、性描写、擬音等も少し気になるが、全体的にコミカルなタッチで描かれており、総じて保留 ・修整がされているので、特に問題ない。指定非該当 ・絵柄がコミカルで、性描写はあるが修整されていて全体的におとなしい。指定非該当 ・局部の消しが不十分なところもあるが、コミカルな青春ものとしていやらしさはさほど感じない。指定非該当 ・卑猥な感じのガイドラインが難しく、指定非該当 ・猥褻とは思えない。指定非該当
 だいたい互角という印象。ちょっと全体的に意見の印象が変わったのは人でも入れ替わったんだろうか。擬音・体液マスターはまだいるけど。  ただ「指定やむなし」とか「卑猥のガイドラインが難しい」とか言ってる人は参加しない方がいいんじゃないだろうかとすら思ってしまう。 コス彼女(カノ)/板場広志
先生と生徒というシチュエーションはまずい。精液、擬音描写など多い。乳房などかなりデフォルメされて描かれており、卑猥感を覚える。指定やむなし。 ・擬音がまずい。性交場面と体液漏れが多く指定やむなし。 ・指定やむなし。 ・修整されているものの、全編にわたり性描写があり、指定やむなし。 ・全体的に卑猥感はないが、表紙が青少年に取りやすい。総じて保留 ・性描写が気になるが、内容的には大人向けであり、全体としては何ともいい難い。総じて保留画が細かく描かれている訳ではなく、修整もされているので、問題ない。指定非該当 ・性交シーンの動きは激しいものの、性器自体は十分消してあり問題ない。指定非該当 ・各編SEXシーンが多いが、消しもあり指定非該当 ・卑猥な感じのガイドラインが難しく、指定非該当 ・性描写だけの内容となっており、逆に卑猥感が少なく感じる。指定非該当 ・写実的でなく問題はない。指定非該当
 意外にもこっちの方が非該当多数。一番上には妙に濃い人がいるなぁ。おっぱいデフォルメしないで何がおっぱいよ。  上と同じ意見出してる人はやる気があるのなら次回までには自分なりの意見を出してほしいものです。  まぁ個人的にやる気出せる仕事とは思わないけど……。
第589回東京都青少年健全育成審議会議事録
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/589/gijiroku(589).pdf  今回は、不健全図書に関しては質問もなく全部指定に賛成されてしまったため、優良映画の方をよく読んでみることに……
藤井参事 さて、新聞報道等もされておりますけれども、先月日本製のパソコンゲームソフトについて海外で批判が高まり、メーカーがこの商品の販売を取り止めたという事態が起こったところでございます。少女を含む女性3人をレイプし、妊娠や中絶をさせるといった内容のゲームでございます。現在の児童買春・児童ポルノ禁止法では、パソコン用ゲームなどのバーチャルなものは、禁止されておりませんが、先週の6月4日でございますが、業界の自主審査機関が性暴力を描写したゲームソフトの製造販売を禁止することを決めたところでございます。また、先月末には、政府・与党におきまして、「性暴力ゲームの規制に関する勉強会」が発足したところでございますが、東京都の青少年問題協議会におきましても、これら児童ポルノの扱いについてご議論をいただく予定でございます。
 時節柄「レイプレイ」ネタが避けられないようで。  優良映画の諮問
○青少年課長 それでは、議事(1)アの「優良映画の推奨」についてご説明申し上げます。  次第の1ページをお開きください。諮問第950号です。  続いて3ページと4ページをご覧ください。これは事業者から提出された申請書ですが、作品名は「バスーラ」、製作者は「オフィスフォープロダクション、映画5000 人製作委員会」、平成21年6月下旬から東京都写真美術館ホールにて公開を予定しているものでございます。  4ページには、事業者から「推奨にふさわしい理由」と「青少年の健全な育成に有益とする理由」が記載されております。 事務局では、5ページの中ほどにございますが、条例施行規則第2条に基づく推奨の基準に照らし、同条第一号の「青少年の社会に対する良識と倫理観を育てるものであること」、第二号の「青少年が知識を身につけ、教養を深めていくことに役立つものであること」、第三号の「青少年の人を慈しみ、大切にする心を育てるものであること」及び第五号の「青少年の思考力、批判力又は観察力を養うものであること」に該当するものと考え、高校生以上を対象として諮問するものでございます。  なお、主催者側のほうでは、高校生以下の観客といいますか、見られる方に対しては入場料無料にて上映をしたいということで伺っております。 以上でございます。 ○会長 ありがとうございました。ただいまのご説明につきまして、ご質問ございますか。 ○■■委員 今のをもう一回。高校生以下の……。 ○青少年課長 高校生以下に対して無料で提供するというか、見る機会を与えたいということでございます。 ○■■委員 例えば、私も個人的に賛否の意見を申し上げるときに、「高校生ならわかるけれども」というふうに意見を申し上げたかったんですよ。小学生、中学生は、ちょっとこれは推奨に値するかというと、私は難しいという判断の意見を述べようと思っていたんですが、そういう意味で審議会の答申といいますか、どういうふうに位置づけられるんでしょうか。 ○青少年課長 監督さんは高校生以下を無料にしたい意向ですが、申請者は小学生低学年以上ということで申請を出してきております。私どもとしては、諮問書の2ページに書いてございますが、高校生以上に有益と認めるということでお諮りをしております。
 「2ページ」見ろだなんて一言も言ってなかったのに……。実際書いてあるけど。  というわけで回答なわけですが、まぁ映画の内容が内容なので総ツッコミ状態なんですが特にコレ
■■委員 結論から申し上げますと、推奨しかねるかなというふうに考えました。その理由として、まず、映像の中に乳幼児が柩の中に納められて、もう既に亡くなっている、そういったシーンがあったこと。それから人間の足、大腿部から切り落とされたらしき、その映像もあったということ、そういったものがごみの山に放置されているということが、実際にあってはならないことを映像として、高校生でも大学生でも学生たちに見せていいのかなという、拝見していて感情的に非常に不快感を覚えました。  あとそれから、インターネット等でこの映画の検索をいたしましたところ、映画関係者とは思えないんですが、私は拝見しただけなんですけれども、一般と思われる方が、数名の女性らしき方が、この映画にもっともっといいという評価をインターネット上に掲載してくださいというようなコメントを載せていたということが、ちょっとどうなのかなということを感じました。いい映画であれば、自然に広がっていくんではないかなというふうに思ったんですが、ロードショー前にそういうことをインターネット上に書き込んでいるということが、ちょっと私にはひっかかりましたので、推奨ではなくて、不健全とまではいかないのでしょうけれども、ちょっとあまり好ましいとは言えないという印象を持ちました。
 なんと「優良映画」であることを推奨しない委員が。しかし……
会長 一通り皆様方のご意見をいただきましたけれども、いろいろ条件付きということもございましたけれども、お一方を除いて、ご覧になった委員が指定ということに賛成ということでございますので、指定ということで答申をしてよろしゅうございましょうか。 (「はい」の声あり) ○会長 高校生以上ということでございます。よろしくお願いします。 以上でございます。
 かくしてグロ入り映画が青少年に高校生以上限定で推奨されたわけです。  でもこれってアリなのかな?  ちなみにこのドキュメンタリー映画「BASURA バスーラ」のクレジットを見ると……
製作協力 独立行政法人 国際協力機構(JICA) 協賛 資生堂 協力 企業メセナ協議会 後援 財団法人 日本ユニセフ協会
 あ……

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